2013年7月29日月曜日

格言!

昔、みのもんたさんの司会で、「愛の貧乏脱出大作戦」という番組がありました。

私も、一時帰国の際に、喜んでみていました。

どういう番組かというと、たとえば「流行らないラーメン屋」があるとしますよね?

ラーメン屋のオヤジさんが、番組にサポートを依頼する。

番組は、流行っているラーメン屋を見つけ出し、売れないラーメン屋さんを修業に出すのです。

それで、売れてるラーメン屋の味を取得して戻ってくる。

お店もきっちりきれいにして、新装開店。

流行らないラーメン屋が、見事に「行列のできるラーメン屋」になり、

「貧乏から脱出する」というすばらしい番組でした。


あるとき日本に戻ると、「過去に番組がサポートして貧乏脱出した人たちは、その後どうなった?」という特集をしていました。

いろいろでした。

いろいろですが、大きく、


1、 その後も繁盛し、貧乏に逆戻りしていない人たち

2、 貧乏に逆戻りした人たち


にわかれていました。

では、「繁盛しつづける人たち」と「貧乏に逆戻りした人たち」
の違いはなんだったのでしょうか?

違いは、「たった一つ」しかありませんでした。


「繁盛しつづける人たち」は、番組から紹介された「師匠」のレシピを守っていました。

「貧乏に逆戻りした人たち」は、「師匠」のレシピを捨て去り、「自分の味付け」に戻っていました。


なんという「非理性的」なことをするのでしょうか?

自分の味付けがまずいから、店が流行らず貧乏だった。

師匠の味付けにしたら、うまいから繁盛し、金ができた。

しかし、しばらくすると、またまずい自分の味付けに戻ってしまう。


私たちが何かの分野で成功したいなら、その分野ですでに成功している「師匠」のいうことを、愚直に守りつづける必要があります。

「創造性」「独自性」を発揮するのは、「師匠」のレベルに達してから。

「貧しい私」は「エゴ」「我」が強いので、あなたにささやきます。

「師匠がなんだ!」「おまえだって、結構いけてるぜ!」「自分の道をすすもうぜ!」などなど。

しかし、私たちは、「師匠のほうが実績あるんだから」と素直な心で進む必要があるのです。


北野幸伯